PP.11-19.
新井 雅・庄司一子
本論文では、国内外の先行研究を基に、心理専門職によるアセスメントのプロセスについて展望することを目的とした。特に、本論文では主として児童青年期の子どもの臨床事例に焦点を当てつつ、特定の臨床心理学理論に留まらない理論横断的な観点に基づくアセスメントの在り方の検討を試みた。アセスメントのプロセスについて言及した文献を取り上げ、それらの文献の見解を整理して集約、3つの段階から構成されるアセスメント・プロセスのモデルを提示し、今後の発展が求められる研究課題を整理した。