音読による多読実践学習者の体験プロセス
Jacet Journal
No.55
音読によって多読を行った場合、学習者の読みはどのように変化するのかに焦点を当て、多読実践学習者の体験プロセスをたどりながら、読みの流暢さが構築されていく過程の解明を試みた。対象者の多読実践後に質問紙調査とインタビューを行い、そのデータをM-GTAによって分析した。音読で多読を実践すると、語彙、統語構造、及び音声学の理論などの知識の意味処理を繰り返し行うことになり、流暢さの獲得に貢献できることを確認した。