「重複を表す“還”と“再”について」
高千穂学会
『高千穂論叢』第47巻第2号
本論文の考察対象は中国語副詞としての“还”と“再”であり、両副詞は動作行為の重複持続を表す時に、区別しにくい。従来の研究はこの問題について言及しているが、しかし掘り下げて分析されていないため、中国語学習の現場において、その曖昧な解釈で中国語学習者に説明しても伝わらなかった。そこで、本論文では、(1)時間域の差異、(2)命令文・平叙文の差異、(3)後続名詞の差異などをもって分析を行い、その違いを明らかにした。