「日中文化の相違に関する一考察―語用論の立場から」
高千穂学会
『高千穂論叢』第49巻第3号
本論文は、語用論の観点から日中両言語の文化的相違について、単語の例や、呼称の例、話し方などを考察していた。そこで、言語使用を完全に理解するために、その発話者が培った文化背景や社会風習に目を向けなければならないとわかった。つまり、「跨文化交流」の中で、交流支障を生じないために、人々は、交流が行われる過程で完全に成功していないことを敏感に察知すること、また交流支障の原因を見出してどのように応急措置を取るかを知ることの、2つの能力を備わることが必要であると考える。