学術論文

基本情報

氏名 安本 真弓
氏名(カナ) ヤスモト マユミ
氏名(英語) mayumi yasumoto
所属 大学 文学部 人文
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

「中国語可能表現のメカニズム―“能”と“会”構文を中心に―」

単著、共著の別

単著

年月日

2019/03/15

発行所等

跡見学園女子大学

出版社

巻・号

文学部紀要 第54号

開始ページ

95

終了ページ

109

査読の有無

概要

日本語の可能表現に関しては、金田一春彦(1951)では「細かい言い分けをしない」と指摘するが、中国語の可能表現は複雑な様相を呈し、各表現形式の間に微妙なニュアンスの違いがあるとされる。本稿は認知意味論からアプローチし、言語事実から"能”と“会”構文を中心とする可能表現のメカニズムを考察してみた。その結果、意味特徴として“能“は「動態的」・「臨時的」、"会“は「静態的」・「恒常的」、また構文的意味として"能“は「話し手は、「さまざまな状況の下、主語がある動作・行為できる」との判断を行う」、"会“は「話し手は、「常態の下、主語がある動作・行為できる(だろう)との推測を行う」ということが明らかになった。最後に第二言語習得の立場から可能を表す“能”と“会”構文の指導向上に向ける提案をしてみた。