本稿は主に日本語を母語とする中国語学習者の立場に立ち、安本(2009)の理論的体系及び第二言語習得理論に基づき、2017年取得の科研費による調査で得られたデータを多角度的に分析したうえで、学生にとってより受け入れやすい中国語可能表現の「理解可能なインプット」(すなわち教案)をデザインした。本教案は第二言語教育のなかで難点の1つとされる可能表現に一部の現存問題を解決することができ、また教員にとって教室でより指導しやすく、日本人中国語学習者にとってより習得しやすくなることもできる。さらに、本教案は日本の大学で教材としててきしているだけではなく、各国や地域の中国語教育にも適していると考える。