「可能表現の肯定形に関する一考察」
海山文化研究所
『対照言語学研究』第17号
本論文は、日本語の可能表現と比較しながら、中国語の可能表現の両形式、すなわち助動詞可能表現形式(“能V”)と補語可能表現形式(可能補語ともいわれる、“V得了”)を含む構文を「NP1+可能表現+NP2」と形式化し、そこから“能吃”と“吃得了”を代表例にしてシンタックス的な分析を行って両形式の使い分けを明らかにした。