在宅高齢者における転倒自己効力感に影響を与える因子の検討
日本老年医学会雑誌47巻4号
47巻4号
本研究では,在宅高齢者を対象として,彼らの日常生活に伴う因子が転倒自己効力感に与える影響について検討した.重回帰分析の結果,転倒自己効力感に最も強く影響している要因は主観的健康状態であり,次いで実際の転倒経験,年齢,慢性疼痛の有無,平日の座位時間,および中等度以上の身体活動時間,が有意な影響を示した. 今後の転倒防止プログラムでは,これらの要因を考慮に入れた多面的内容とすることが重要であることが示唆された.