高齢者の転倒恐怖と身体活動を関連づける要因の検討-ミディエータとしての転倒関連セルフ・エフィカシーの役割-
老年社会科学32巻4号
32巻4号
本研究では,高齢者における転倒恐怖と身体活動実践とを関連づける要因として転倒関連セルフ・エフィカシーを仮定し,そのミディエート効果を検証した.共分散構造分析の結果,転倒関連セルフ・エフィカシーがミディエータとして作用することで,両者の関連は有意なものとなることが明らかとなった.転倒の防止には,個人の転倒恐怖を低減することと同時に,転倒関連セルフ・エフィカシーを高めることも重要であることが示唆された.