ひきこもり者が「居られる」ためのサポートグループ活動の特徴に関する考察-特徴的な3事例の検討を通して-
心理臨床学研究
第26巻第4号
ひきこもり者が「居られる」ことを目的としたサポートグループの概要と経過、及び特徴的な3事例の報告を行い、その特徴を明らかにした。「当事者目線であること」「淡々とした雰囲気」「他者のいる場でひきこもること」「親しくならず孤立しない関係性」「互いを受容すること」が当サポートグループの特徴として見出され、ひきこもり心性をもったまま他者と関わり、情緒に触れる体験を継続できる場になっていることを論じた。