ひきこもり者の理解と援助に関する臨床心理学的研究-サポートグループの実践を通じて-
九州大学大学院人間環境学府博士論文(未公刊)
ひきこもり者の理解と援助の方法を探ることを目的として、当事者の語りの文献研究、グループ・アプローチのレビュー、サポートグループの実践事例研究、及び地域のSHG等の代表者グループの実践事例研究を行い、総合的に論じた。特に、ひきこもり者の「適応するための自己」が「居られる」ことを目指すアプローチ、受身的で間接的な体験による「実存的交流」を目指すSGの機能、地域における心理臨床家の立場・役割と利用者との関係性について論じた。