2019年9月29日、跡見学園女子大学で行われた坪井善明先生の講演をまとめたものである。講演の趣旨は次の通りである。
戦争のつらさは全員が体験しているため、ベトナムの人たちは「私は苦労した」とは言わない。1989年初頭でも、精神を病んだ人が大勢、地域にいた。精神病院もなかったが、まるでコミュニティ全体が開放病棟のようだった。ベトナム人は、世界中に家族をもっており、特に若い世代は基本的人権や自由への意識が高い。コミュニティ再生のためには、経済発展が大事で、現在のベトナムの人たちは非常に前向きであり、そこに展望がある。
著者:板東充彦、坪井善明、髙橋紀子、飯嶋秀治(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)