サポート・グループ(SG)実践をめぐる運営者らの語り合いの場として「ナラティブ・グループ」を設定した。その分析結果を、「1.心理臨床家のSG運営者の機能:(1)場の構築、(2)ファシリテーション」「2.心理臨床家が行うSGの特徴」に沿って整理し、下記の知見を見出した。メンバーと共通体験を有しているSG運営者であっても、心理臨床家としての専門性を基盤としていること。SG運営者のメンバー性に対する、専門的な検討がなされること。SGは「お祭り的非日常空間」を構成し、社会的価値観からの相対化が図られること。SG運営者は、自身の特徴を生かして外部環境と接点を築くこと。
著者:板東充彦、尹成秀、大河内範子、宮腰辰男、高松里(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)