筆者らが20年運営してきたグループ・アプローチの自主的な事例検討会(G会)では、G会自体がグループとして機能することが学びを促進すると考え、枠組みを工夫している。本研究では、5,6人からなる「コアメンバー」の体験と機能を明らかにすることを目的とし、コアメンバーが集って体験を語り合う「ナラティブ・グループ」を開催してデータを得た。その結果、コアメンバーの体験として「古参コアメンバーへの畏敬の念」「好奇心が刺激される」「参入を”ラッキー!”と感じる」、機能として「安定したモデル」「平等性を保障するコアグループ」「権力の緩衝」を抽出した。
著者:板東充彦、本山智敬、松元知美、早瀬由紀、森 昭子、金子周平、田中勝則、髙松真理(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)