日本コミュニティ心理学会教育研修委員会主催の研究成果を、本号の特集「コミュニティ心理学の教育研修の課題と今後の展望」の一篇として掲載した。本邦におけるコミュニティ心理学的支援の実践を振り返り、そのアセスメントと介入技法を把握することを目的とした。筆者らを含めた2022年度日本コミュニティ心理学会理事を主な対象として、年6回、各2時間のフォーカス・グループ・ディスカッションを実施した。テーマティック・アナリシスによる分析の結果、「コミュニティ支援の基盤」「アセスメントの視点+介入技法」「アセスメントの視点」「介入技法」という4テーマのもと、計17個のコードが設定された。本研究を通して得られた知見をもとに、世界のコミュニティ心理学実践を踏まえて議論を重ね、技法の創造と精錬を目指すことが展望された。
<共同研究者>
板東充彦、飯田敏晴