セルフヘルプ・グループ参加メンバーの体験と対人関係の築き方との関係-「生活の発見会」における調査-
九州大学心理学研究
第3巻
神経症者の全国的なSHGである「生活の発見会」において質問紙調査を行って「参加メンバーとの関わりから得られる体験」と「対人関係の築き方」との関係を明らかにした。前者では、因子分析より「帰属意識の実感」「気楽に楽しめること」「相互の自己開示」「認知の再構築」の4因子が抽出された。結果として、当SHGが神経症治療の場としてのみ意義があるのではなく、日常生活における対人関係に含まれた場として機能していることが示された。 (共同研究につき、本人担当部分抽出不可能) <共著者> 板東充彦、吉良安之