本稿では近年注目を集めている「パーパス経営」に関して、CSR、CSV、ESG等のサステナビリティ概念における解釈を示してその位置づけを明示するとともに、現段階では芽吹き段階である「パーパス経営」研究について独自の視点で再構成し類型化することを試みる。本稿の検討結果によると、パーパス経営はサステナビリティ概念の中では企業の経営理念に類似する位置づけにおかれる。また、パーパス経営研究は①社会システムアプローチ、②ファイナンシャルアプローチ、③がバナンスアプローチ、④学習アプローチ、⑤ブランディングアプローチ5つのアプローチにより類型化した。