世界的なcovid-19の流行は、私たちのライフスタイルに大きな変化をもたらした。その代表的な事例が、オンラインを利用した情報メディア利用行動である。対面での活動が制限される中で、オンラインシステムがビジネスや学業の活動基盤として大いに活用された。本稿では、「コロナ禍の外出自粛によって増えた活動」の調査結果やインターネット利用状況の調査結果をもとに、コロナ禍での情報利用行動について考察を行った。その結果、単純な情報メディア利用の変化だけではなく、以前からある情報環境が土台として存在していること、外出自粛等により情報メディア利用の変化を余儀なくされたことで個人に意識が向き、個人的な利用が高まった可能性があること、これにはかつてからある情報システムの動向の理論に当てはまる部分が
見られることが確認された。
今後の課題としては、情報メディア利用の変化を比較するために有用で信頼性の高いデータを用いて、前後の比較を行い統計的な検証をすること、心理的側面の変化と合わせて関連性を確認していくことがあげられる。