学術論文

基本情報

氏名 穂苅 友洋
氏名(カナ) ホカリ トモヒロ
氏名(英語) hokari tomohiro
所属 大学 文学部 コミ文
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

論考:分散形態論が照らし出す三人称単数現在-sの変異性の多層的原因

単著、共著の別

共著

年月日

2018/12

発行所等

Second Language

出版社

日本第二言語習得学会

巻・号

Vol.17

開始ページ

51

終了ページ

84

査読の有無

概要

著者:若林茂則,穂苅友洋,秋本隆之,木村崇是
本論考では,第二言語学習者の文法形態素に見られる変異性がなぜ起こるかという問いに対する解答の提案を試みる。(非常に習得が進んでいる場合でも)第二言語学習者にとって屈折形態素の使用が難しい—特に屈折が起こるべき場所で原形を使用してしまうような誤りをする—のはなぜかという問いに対し,第二言語習得研究では,ほぼ20年に亘りひとつの正しい答え(特定の原因)を見出そうとしてきた。Wakabayashi(2013)では,この問いの立て方は誤りであり,原因は多層的だと主張した。本論文では,分散形態論(Halle & Marantz, 1993)の枠組みを用い,Wakabayashi(2013)の考察をさらに一段と「分析的な」方法で推し進め,第二言語の変異性がレキシコンにおける列挙,形態統語操作,語彙挿入,および言語操作後のパフォーマンスに多層的に存在することを示す。(本人担当:主に,先行研究におけるデータの再解析と論文全体の編集・校正を担当した。なお,論文の執筆は,第1著者が作成した草稿に,加筆修正する形をとったため,分担箇所の抽出は不可。)