The production of Japanese verb-verb compounds by English, Chinese, and Korean speakers: A corpus study
九州大学言語学論集
九州大学大学院人文科学研究院言語学研究室
第33号
著者:穂苅友洋,隈上麻衣,秋本隆之 日本語の複合動詞は,その作られ方により,「統語的複合動詞」(例:書き始める)と「語彙的複合動詞」(例:書き殴る)に分かれる。本稿では,学習者コーパスを用いて,母語(英語,中国語,韓国語)の異なる日本語学習者が,日本語複合動詞をどのように使用しているかを調査した。その結果,どの言語の話者でも,語彙的複合動詞は,統語的複合動詞よりも使用開始時期が早く,産出数も多かった。しかし,発達の速度や複合動詞の産出に伴う誤りについては,学習者の母語による違いが見られた。(本人担当:論文の全節(P.155~P.175)を執筆し,共著者には修正・確認作業を依頼した。)