1990年代後半に媒酌人が消えた意味―結婚式が変わる転換点としてー
社会デザイン学会学会誌『Social Design Review 』
社会デザイン学会
Vol.11
1990年代前半では結婚式に媒酌人を立てることが当たり前とされていたが、媒酌人を立てる割合は1994年の調査では63.9%となり、1998年には35.3%、2004年には1.0%にまで激減し、現在に至る。媒酌人が消えたことが何を意味しているのかを調査するため、90年代の結婚式で媒酌人を立てた7組の夫婦にインタビュー調査を行った。その結果、媒酌人の消滅は結婚における「公的性」の消滅を意味していると結論付けた。