技能実習制度の見直しに当たっての基本的な考え方である「国際的にも理解が得られ、我が国が外国人材に選ばれる国になる」には、日本で働く外国人労働者とそれを雇用する側とにどのような関係性が必要かに焦点を当て、JICAが2019年に「技能実習生等を送り出す途上国の農村」と「技能実習生等を受け入れる日本の地域」が共存するモデルの構築に向け主催した「農業分野の外国人材の受け入れ×ODA」を考えるフォーラムのなかで紹介された、フィリピンの先住民を長年、農業技能実習生として受け入れてきた高知の事例をとりあげ、フォーラムで提唱された「一過性ではなく地域社会を担う可能性ある人材として外国人材を受け入れる日本・途上国・事業参加者3者の「トリプルウィン農村事業」」のあり方を考える。