近年、来日外国人の犯罪件数は増加しており憂慮すべき状況にあるが、そのいっぽうで日本社会は製造業・非製造業ともに企業の人手不足が極めて深刻な状態にあり、少子高齢化に伴う労働力人口の減少が続くなかにあっては、今後も労働市場における外国人労働者の重要性は高まりこそすれ、低下することはないと見込まれる。そのような状況において本稿では、犯罪の比較的少ないフィリピンの定住者・永住者、とりわけ日系フィリピン人の日本での生活実態を検証することで、日本人と日本で働く外国人が互いに尊重し、安全・安心に暮らせる共生社会のあり方を考える。