無住の著作は「愚」「嗚呼」「愚癡」を愚者として切り捨てるのではなく、「正直」や「狂人」と同一視する。そして無住の著作において「ヲコカマシ」は「愚」に見えて「愚」ではないという逆説を示す語彙であり、時には「ヲコ」や「愚癡」に見える行為を笑われる「愚」の対象から「正直」や信心といった徳目に変換させ、同化させる役割を担っていた。垣見修司、森あかね、風岡むつみ、植木朝子、城阪早紀、廣田收、加美甲多、神谷勝広、山田和人、吉良史明、佐藤未央子、李春草、西川貴子、篠原武志、岩坪建、早川広子、田中励儀、藤井俊博、丸山健一郎、入江さやか、吉岡真由美、石井久雄。