学術論文

基本情報

氏名 加美 甲多
氏名(カナ) カミ コウタ
氏名(英語) kami kouta
所属 大学 文学部 人文
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

「ことばの力 ―古典文学の世界から―」

単著、共著の別

単著

年月日

2025/03/15

発行所等

『人文学フォーラム』、跡見学園女子大学 文学部人文学科

出版社

巻・号

第23号

開始ページ

31

終了ページ

42

査読の有無

概要

ことばで遊ぶ、ことばで信仰する、ことばで生きるといった観点から古典の世界のことばに注目して見た。それぞれの文化的な営みのなかで、ことばが有している力は現代人が考える以上に絶大で、法律などが整備されていなかった時代においては、ことばがそれにかわるような側面も持ち得ていたことを想起させるものであった。また、古典の世界の人々も現代人と同じようにことばで遊んでいた。と言っても単なる言語遊戯だけではなく、当時の人々は遊びつつも、ことばと真剣に向き合い、ときには宗教性を帯びながらがらことばによって生きていたのである。とりわけ、中世日本文学に目を向けると、現代にも増して、ことばによってその世界が構築され、ことばは社会を形成していくほどの力を持った、大きな存在であった。