学術論文

基本情報

氏名 小栗 貴弘
氏名(カナ) オグリ タカヒロ
氏名(英語) oguri takahiro
所属 大学 心理学部 臨床
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

不登校対応における教員の困難感に関する テキストマイニング分析

単著、共著の別

単著

年月日

2026/03

発行所等

跡見学園女子大学

出版社

巻・号

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終了ページ

査読の有無

概要

本研究の目的は,不登校対応において教員が抱く困難感の構造を,自由記述式アンケートを用いたテキストマイニングによって質的・量的に検討することであった。小学校・中学校教員40名を対象とし,KH Coder を用いて共起ネットワーク分析および対応分析を行っ
た。共起ネットワーク分析の結果,教員の困難感は「保護者対応の接触困難」「時間不足に起因する困難感」「担任役割の過重による困難感」「登校行動の形成困難」「支援の一貫性や継続性の困難」「関係者からの協力が得られない困難」「理解と介入判断の困難」という7
つのグループとして整理された。これらは,保護者や関係者との関係形成の難しさ,人的・時間的制約による支援の限界,支援方針の判断や継続に伴う葛藤など,不登校対応が個々の教員にとって多層的な困難を伴うことを示している。さらに対応分析の結果,困難感の
現れ方は校種や教職経験によって異なり,小学校教員は登校促進を前提とした支援の行き詰まりに,中学校初任教員は学校外支援における関係形成の困難に,中堅・ベテラン教員は業務多忙により手立てが限定される困難に直面しやすいことが示唆された。以上より,不登校対応における教員の困難感は個人の力量の問題に還元されるものではなく,支援資源や関係調整をめぐる構造的課題として捉える必要性が示された。