水谷幸恵、Christofer Bullsmith
健康事象の特徴を国際比較から捉え、人々が明るく豊かな生活を営む健康実現のための習慣づくりの在り方を検討した。
多くの国では生活習慣病が死亡の主因となっており、栄養教育に根付く望ましい食文化が醸成されている日本においても大きな健康問題として存在している。生活習慣が関与し、国際的に深刻な問題となっている肥満の有病率は日本においては低い一方で、生活習慣病等の健康問題が生じていることの背景には身体活動の少なさがあると考えられる。国際的にみれば、それぞれの地域社会で健康を形づくる極めて重要な要素のいずれかを欠いていることで、様々な健康問題が特徴的に現れている。
社会的施策と共に個人レベルでも健康問題の根底にある行動を見直し、自らの健康を守り育み慈しめるように生活を整え、行動を変容させてゆくことが必要である。