水谷幸恵、Christofer Bullsmith
教育現場における災害対応の在り方とともに災害に強いシステムの必要性を示し、どのようのこれを教育現場で実現できるかを検討した。その具体的事例として、COVID-19 によるパンデミックの緊急事態下において学内で立ち上げられた分散ネットワークシステムについて報告した。
情報共有のネットワークおよび意思決定のプロセスが分散型のシステムであることにより、組織構成員が現場に参集することが不可能な状況にあっても、災害によって受ける影響を限定的にとどめ、全体としての機能を維持し続けることができる可能性を持つ。変化を続ける災害の様相に対峙するために、この graceful degradation として機能するシステムの構築と、fail-safe の実現に向けてこれまでの教訓を活かしてゆくことが求められている。