日本全国の学校現場で部活動の地域移行が話題になっているが、浜松市内の小学校でもクラブ活動が閉鎖を余儀なくされている。その部活動の受け皿として浜松市は2021年に市内の小学生有志による合同吹奏楽団「浜松ジュニアブラス」を立ち上げた。サーラ音楽ホールはその練習拠点となっており、NPO法人浜松生涯学習音楽協議会の認定指導員が指導にあたっている。本稿では浜松市の音楽のまちづくりを支えてきたキーパーソンが一同に会して行われた「ミュージックフェスティバル」の取材を通して、社会教育の場としてのサーラ音楽ホールと浜音協の活動について論じた。