観光やリゾート滞在は「贅沢」であったという原点を踏まえ社会上層階層のレジャー・スタイルがどのように変化、普及してきたかを明らかにした。
観光の大衆化の中でも、特権的な贅沢としてのレジャー・スタイルの意味は、現代にも継続しており、贅沢なレジャー・スタイルが大衆的なレジャー・スタイルのモデルとなった。さらに贅沢なレジャー・スタイルの変遷において、①分かりやすいものが大衆化する ②見えにくい贅沢へ変化する ③変化を受容する階層的多重システムが存在する という3点を明らかにした。(本文228頁、付表77頁)