(観光プロジェクト編 分担執筆:安島博幸・小沢健一、秋山綾・村上和夫、十代田朗、毛谷村英治、臺純子、益田誠也・佐野浩祥、村上和夫)
海外旅行が自由化された1964年以降の海外旅行者数をもとに、1980年代前後の旅行雑誌の状況や、海外旅行記事の紹介のされ方、海外旅行事情の動向などを分析して、海外旅行の普及過程を論じた。海外旅行が一般化し、特別なものではなくなった結果、旅行雑誌が衰退したこと、さらに海外旅行市場に占める女性の割合の増加とともに、女性誌の旅行雑誌化が見られ、若い女性にとって、海外旅行はすでにライフスタイルの一部にまでなってきていると指摘した。