コート・ダジュールの避寒リゾートについての考察
立教観光学研究紀要
No.3
コート・ダジュールで19世紀半ばから20世紀初頭にかけて避寒リゾートとして開発されたニース、カンヌ、マントン、モナコ公国について、リゾート地化の過程を分析し、相違点を考察した。 ニースはサルディニア王国領時代からの都市計画と、ナポレオン3世時代の鉄道駅建設が、カンヌは英国貴族が建てた山荘がきっかけであった。マントンは肺結核などの療養地として進展し、モナコ公国は19世紀半ばからリゾート開発を始め、その後も途切れることなく観光開発を進めてきた。