インクルーシブアート教育の広がりと可能性 ―障害のある子どもが災害と向き合うためのアート教育実践―
群馬大学教育実践研究
37号
最近頻発する自然災害の避難時に障害者等が疎外される問題が起きており、「インクルーシブ防災」の概念が重視されはじめている。この概念にしたがって、アート×防災に関する2つの実践を分析・考察した。石巻市立門脇中学校「壁画プロジェクト」(梶原)と神奈川県立鶴見養護学校の「つるみ防災キャンプアクティビティ」(竹丸)の2つの実践から、アートが規律を求めるだけの場づくりを回避し、コミュニケーション=関係性を再構築する可能性を示唆した。梶原千恵・竹丸草子と共著。