「騎馬図鑑」中のポーズと類似ポーズの他作例との比較検討
文化女子大学紀要 服装学・生活造形学研究
第39集
我国、鎌倉頃の作と言われる「騎馬図鑑」について、日本画の制作者の視座から観察した。「騎馬図鑑」の中から、古今東西に描かれた馬の絵画によく見られるポーズをとった3作例を選定し、正倉院宝物『銀壺」、ジェリコー作「騎馬将校」、「随身庭騎絵巻」、「伴大納言絵巻」、ダヴィッド作「ナポレオンⅠ世」、古代ギリシャのパルテノンフリーズ、と比較検討し、絵画上で馬に取らせる姿勢、肉付け、アクセント等について記述した。