戦国期畿内周辺における領主権力の動向とその性格―近江国坂田郡箕浦の今井氏を事例として―
『史苑』
第61巻第1号
近江国坂田郡箕浦の領主今井氏を事例に、戦国大名領国の境目領域に存在した領主権力の性格を追究し、今井氏が独自の領域支配を行い、家中を形成していた領域権力であり、戦国期に広く存在した地域の公権力である「国衆」と呼ばれる地域権力であったことを指摘した。