「モノのもどり」をめぐる日本中・近世史研究
『歴史評論』
第779号
1980年代前後に提起された「社会史的研究」によって進展した「日本中世法慣習研究」のなかでも、特に「モノのもどり」という事象に関する研究について、現段階での総括を行うことを目的とし、土地所有観念や徳政論、債務史などに関する研究史を整理した上で、研究の課題と研究視角の有効性について展望を示した。