中近世移行期における用水相論の実態とその展開―近江国姉川・高時川用水を事例に―
『立教日本史論集』
第8号
近江国姉川と高時川用水をめぐる用水相論の実態と原因について検討し、用益を維持するために武力行使を行いつつ、領主への訴訟を行っていた中世段階から、武力を凍結し訴訟を定着させていく江戸時代との、紛争解決方法における質的転換を指摘した。