戦国期における土豪同名中の成立過程とその機能―近江国甲賀郡を事例に―
『歴史評論』
第624号
近江国甲賀郡宇田の山中氏を事例に、戦国期土豪が形成した同名中(擬制的一族結合)が、紛争解決組織として機能していたこと、また領内百姓を戦時動員しうる「公」権力として存在していたことを明らかにし、これら同名中と戦国期家中との同質性を指摘した。