中近世移行期土地所有史の論点と課題
『歴史学研究』
第774号
中近世移行期の土地所有を、村の当知行・土豪の土地所有・在地徳政をキーワードに検討し、個人の下級土地所有が村の領域化を前提としていたこと、百姓の再生産維持のために土豪への土地契約が結ばれたこと、在地徳政はその契約が果たせない場合の相対での返済延期要求であったことを指摘した。