紛争裁定にみる戦国大名権力の特質―分国法・裁判文書の検討を通じて―
『史苑』
第69巻合併号
戦国大名分国法と裁判文書を素材に、大名裁判の歴史的意義や戦国期権力の特質を追究し、家中同士の喧嘩の解決のために、大名は実際の紛争当事者を登城させる一方、家臣に現地を実検させ判決を執行させるなど新たな裁判方法を確立したことを指摘した。