ジャック=ルイ・ダヴィッドの「歴史画」と悲劇(3)
人文学フォーラム(跡見学園女子大学)
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本稿は、ジャック=ルイ・ダヴィッド《ブルータス》を中心に、歴史画と悲劇の関係を再検討した論文である。従来「統一性の欠如」と批判されてきた本作を、シャフツベリーやディドロの歴史画論、さらにヘイデン・ホワイトの「プロット化」概念を用いて分析し、ダヴィッドがロマンス型歴史画から「悲劇的プロット」へ転換したことを論じる。画面における光と影、予期と回想、葛藤と決断の表現を通して、《ブルータス》は「あわれみとおそれ」を喚起する新しい歴史画として構想されたと結論づけている。