東北地方の外国人住民の必要最低限の方言理解を支援する方言集を作成することで、彼らの方言理解、生活向上の一助となることを目的とした。日本人を対象とした「方言使用調査」、外国人を対象とした「方言理解調査」をもとに、標準語・英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・インドネシア語による解説を付したCD付き小冊子『東北地方の外国人住民のための「くらしの方言集」』を作成・配布した。方言使用調査では方言の使用状況や意味の地域差、方言理解調査では外国人住民が理解している方言の存在や意味を知らなくても推測できてしまうものの存在を明らかにした。また、方言から各言語への翻訳時に起こる諸問題についても明らかにし、分類した。