(共著者)斎藤敬太、ダニエル・ロング
外国人集住地域である愛知県豊田市の保見団地にみられる多言語景観について、彼らの言語環境という側面から考察した。その結果、ポルトガル語を含む多言語表示が圧倒的に多いこと、ポルトガル語メインやモノリンガル表示が半分近くを占めていること、ポルトガル語表示の中に日本語からの臨時借用語が取り込まれているものが多数見られること、外国系住民への言語的配慮が振り仮名やローマ字表記など様々な形で見られること、多言語表示は外国人自身が送り手になっているものも多いことなどが明らかになった。