少女マンガにおける「憧れ」とは何か:1990年代『りぼん』『なかよし』の読書経験と解釈より
跡見学園女子大学文学部紀要
60号
本論考では、1990年代に最盛期を迎えた小学生女児向け少女マンガ雑誌『りぼん』と『なかよし』の読者であった女性を対象とした、読書経験と作品への解釈に関するインタビュー調査の結果と考察をまとめる。とくに少女キャラクターを中心とするジェンダーや恋愛(異性愛)の要素について、読者たちがどのように解釈しなにを支持していたのかを、インタビューで得られた言説から明らかにする。