学術論文

基本情報

氏名 西原 麻里
氏名(カナ) ニシハラ マリ
氏名(英語) Mari Nishihara
所属 大学 文学部 現代文化
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

やなせメルヘンの輝き――『十二の真珠』が照らしだすもの

単著、共著の別

単著

年月日

2013/07

発行所等

『ユリイカ』

出版社

青土社

巻・号

第45巻第10号

開始ページ

129

終了ページ

134

査読の有無

概要

マンガや劇など多方面で活躍するやなせたかしの、昭和45年に出版されたおとな向け短篇メルヘン集『ふしぎな絵本 十二の真珠』(山梨シルクセンター)について、児童文学におけるメルヘン観ややなせ自身の哲学から読み解いた論考。ヨハネス・W・シュナイダーによれば、「実際に現実の生活をおくるうえで、導きとなる内容をもつ」ことがメルヘンの基本形式である。やなせが紡ぐメルヘンは、文体やイラストの平易さだけでなく、読者が現実世界で感じる痛みを描いており、まさに「導きとなる」物語である。