「非行」の授業で学生は何を学ぶか—―実務の現場と学生をつなぐ授業の試み
主体的学び研究所
主体的学び5号
実務家教員が,「非行」を素材に授業を行うことの意味を論じた。「非行」についての智識は,通常,これからの生活の技術として役立つことはあり得ない。しかし,非行の理論を学ぶ中で,非行をする気持ちを理解しようとする学生は,自身は決して非行に至るわけではないが,自らとは異なる立場の人の事情にも共感性を持つ経験をする。授業で行ったアンケートを素材に,学生が多角的視点を身につけていく可能性を示唆した。