更生保護施設における非行少年の社会復帰支援の実情 —職員に対するインタビュー調査から—
帝京大学心理学紀要
第21号
科研費基盤研究の成果部分発表である。更生保護施設施設長複数名に調査を行った結果を,論文化した。少年たちは,社会への完全復帰を目指すが,更生の成否を分けるのは,施設長が預かっている,少年の貯蓄額であるとのことであった。なぜ,貯蓄額が高いと立ち直りが生じるのか,その背景にある少年のアイデンティティの変化に着目し,立ち直りプロセスを図式化した。