青森県の下北地域を事例にし,患者の受診動向と県外への受診プロセスおよびその要因を考察することを目的とした.その結果,下北地域では函館市まで渡航して医療施設に受診する歴史があり,下北地域の医療供給不足と,フェリーの増便により函館市への通院患者が増加した.それは,豊富な民間交通サービスによって強化された.しかしながら,公共交通の撤退が懸念され,医療圏の外での受療行動には地域医療の取り組みが反映しづらいという問題を抱えていることが示唆された。
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