本稿は、博物館におけるジオラマの普及の歴史を概観したうえで、ジオラマ展示の現況を空間的に明らかにしジオラマの普及をどのように活かせるのかを考察した。実物大の動植物の模型を空間的に配置したものをジオラマと表現される例があり、スケールはさまざまである。とくに、自然史分野の展示や、水槽の展示にそのような表現がみられる。3 次元の造形媒体が空間的に配置されていてもジオラマと称さない例も多い。グラフィック映像による解説を加えたもの、模型にプロジェクションマッピングを照らしたものなど新しい技術の導入もみられた。