本研究では、地域医療の持続可能性向上について、以下の3つの点から考察を進める。
①全国の整備新幹線沿線の地域医療に着目し、医療機関の立地や、医師充足率など二次医療圏データと、整備新幹線・並行在来線の関係性を明らかにする
②整備新幹線沿線の中で、自然環境が厳しく人口減少・高齢化が進む北陸・信越県境、北東北~北海道道南の9医療圏を対象に、医療機関や医療従事者の、ハード・ソフト面の実態を把握する
③これらに基づいて整備新幹線・並行在来線と地域医療に関する基礎的資料を作成し、新幹線開業を控えた地域も含め、地域医療の維持に整備新幹線が果たし得る役割を明らかにして、政策形成への貢献を目指す